ごあいさつ
この度は当大会のウェブサイトをご覧いただき誠にありがとうございます。
「歌ってみたチャンピオンシップ」運営を代表してお礼申し上げます。
2022年4月よりTwitterでスタートしたこの大会は2022年11月23日に名古屋栄のオアシス21のステージで決勝大会が行われます。
まずは、そもそもなぜ僕がこの大会を開催しようと思ったのか?
そこからご説明させていただきます。
きっかけは、とある高校生の一言
「歌ってみたの投稿をしてるの、友達にバレたくないんだよね…」
この言葉を聞いたとき、とっても寂しい気持ちになりました。
僕は、いわゆる”メルトショック”世代で、ニコニコ動画の弾幕にワクワクしながら色んな歌い手さんの歌ってみたを聴いていました。
パソコンのモニター越しに、時間も場所も超えて同じ歌ってみたを共有し、熱狂していました。
VOCALOID、歌ってみたは、僕が今まで触れてきた音楽と違い、売れるとか、ウケるといった世間の評価よりも
「自分が好きな音楽をただ表現したい!」
という、それぞれの”好きなコト”への情熱だけで出来上がっているような、そんな音楽に感じました。
そんなVOCALOID、歌ってみたは、様々なボカロPさんや歌い手さんのおかけで、今では一般にも広く”知られる”ようになってきました。
しかし、世間の評価は一部のオタクの音楽という域を超えず、歌い手をやっている人は「友達にバレたくない…」というのが現状です。
友達とバンドをやっていれば
「素敵な趣味だね!」
と言われるのに
シンガーソングライターになりたくて弾き語りをしていれば
「頑張って!応援してる」
と言われるのに
歌ってみたは素敵な趣味じゃないのか?
歌ってみたは誇れる活動しゃないのか?
そんなことはないはずです。
歌ってみたは、バンドや弾き語り、オーケストラ、吹奏楽などと同じように、胸を張って言えることじゃないのでしょうか?
僕が目指しているのは
例えば就職の面接で
「趣味は歌ってみたです」
「どんな曲を投稿しているんですか?」
のように、歌ってみたが当たり前になるようになること。
誰もが胸をはって”歌ってみたが好き”だと言えるような、自分は歌い手だと”誇れる”ような
そんな世界を作りたくて、この大会を企画しました。
リアルライブを行う理由
僕たちはリアルライブでの決勝大会にこだわっています。
リアルでのライブを行うのは非常に大きなお金が必要です。
TwitterやYouTubeなど、オンラインのみで大会を行えば、経費を抑えて大会を成功させることもできると思います。
歌ってみたというジャンルの性質上その方が歌ってみたの大会には向いているとも言えるでしょう。
ですが、それでは意味がないのです。
それでは、今までと同じように一部のオタクの音楽の大会という壁はどうしても超えられないと思います。
そのためにはオンライン完結や、一部のファンの目にしか止まらないライブハウスやホールなどで行うクローズドなライブではなく、いろんな人が行き交うオープンなスペースでのライブが必要不可欠だと考えました。
そういった考えから、名古屋の中心地、栄で、地下鉄から地下鉄の駅から直結で、地下街として、飲食店やアパレルショップも沢山あり、老若男女が行き交うイベントスペース「オアシス21」での決勝大会を開催するしようということにしました。
無料開催の理由
参加費を無料にすることにも大きなこだわりがあります。
決勝大会開催に大きなお金がかかるのであれば、出場者から参加費をいただいたり、観覧を有料にするといった方法も考えられます。ですが、歌ってみたはYouTubeやニコニコ動画などに、誰でも無料で投稿できて、また誰でも無料で聴くことが出来ると言うのが当たり前という文化を持っています。
そんな歌ってみたの大会において、参加や観覧するのが有料というのはどうしても受け入れられませんでした。
さいごに
”歌ってみたを誰もが知る音楽ジャンルに”
この大会だけで、そんなことはできないかもしれない。
でも、この大会をきっかけに歌ってみたに興味をもって、新しい歌い手さんが生まれて…
“歌ってみた”を、家族が、クラスの友達が、会社の同僚が、誰もが知っている。
いつかはそんな世の中が来る事を信じて、僕たちは【歌ってみたチャンピオンシップ】を全力で盛り上げていきます!